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The Royal College of Psychiatrists Improving the lives of people with mental illness

うつ病、不安障害と抗うつ薬

Patients and antidepressants

英国王立かかりつけ医学会(Royal College of General Practitioners; RCGP)と英国王立精神医学会 (Royal College of Psychiatrists; RCPsych) による共同声明

 

 

うつ病や不安障害の治療について

今現在、成人の6人に1人が、うつ病や不安障害を抱えているとされています。2020年までに、うつ病は日常生活に支障をきたす疾患としては世界で2番目に多い病気になるだろうと考えられています。

 

うつ病の症状はさまざまです。うつ病になると身体的、社会的、および心理的な問題が絡み合った状況に苦しみます。

 

うつ病や不安障害といった、一般的なこころの問題を抱える人それぞれに最適な治療法を見つけ、それを実践することは、医療従事者にとっても難しい作業です。

 

うつ病や不安障害を抱える人が最良のアドバイスや治療、適切なサービスを確実に受けられるよう、かかりつけ医とそのスタッフ、精神保健医療の専門家が協力していく必要があります。

 

うつ病や不安障害はどのように診断されますか

うつ病や不安障害の最初の兆候が身体症状であることはよくあります。体の痛みや疲れ、原因不明の体調不良をかかりつけ医やそのスタッフに訴える人もいます。

 

こうした症状の苦しみを理解し、その原因が身体の病気、こころの病気のどちら(あるいは両方)にあるのかをはっきりさせるのは難しいことです。多くの場合、複数回の診察が必要となります。

 

うつ病や不安障害の診断は、手早く簡単にできるものではありません。診断する際には、診断を受ける人の意見や希望も常に考慮に入れなければいけません。

 

2004年に発行された英国国立臨床研究所(The National Institute for Health and Clinical Excellence; NICE)による診療指針は、医師の診察に用いられます。うつ病や不安障害など一般的な精神疾患の症状や兆候の有無を見極め、正確に診断するのに大変役立っています。

 

治療上のアドバイス

医療者は、うつ病や不安障害など一般的な精神疾患を治療する際、NICE診療指針にあるアドバイスを参考にします。

 

うつ病と不安障害は別の病気ですが、同時にかかる可能性もあります。

 

NICE診療指針のアドバイスは、多くの点で明瞭かつ的確です:

  • 治療を受ける人は、自分の病状や効果の期待される治療法に関して、医療者から説明をしてもらう必要があります。
  • 治療を受ける本人が治療法を決める過程に参加し、どんな治療を受けたいか、とりわけ受けたくない治療があるかを発言できる場合、そうでない場合に比べ、治療の効果が出やすくなります。現在治療中、または過去に治療を受けたことがある場合は、それがどんな治療で、その治療に効果があったと本人が感じているかを確かめることは非常に大切です。
  • どの治療法を選択するかは重症度によって決まってくるので、かかりつけ医や精神科医による正確な評価が大変重要になってきます。

 

どんな治療法がありますか

うつ病や不安障害の治療法には大きく分けて3つのタイプがあります:

  • セルフ・ヘルプ(自助)療法
  • 対話療法(訳注:心理療法など、話すことを通じて行われる治療法)
  • 薬物療法

 

うつ病や不安障害を抱える人は、住むところや、経済的な問題、人間関係に悩んでいることがあり、ストレスの多い厳しい生活を余儀なくされています。それぞれの状況に合わせて、地元の自治体や福祉施設など他の支援機関に相談できるようサポートするとよいでしょう。

 

セルフ・ヘルプ療法―読書療法やコンピュータを利用した認知行動療法(cognitive behaviour therapy; CBT)、医師の指示に基づく運動、また、節酒や食生活の改善といった生活習慣の見直しなどがあります。これらの治療法に関する情報はかかりつけ医の診療所で簡単に手に入ります。

 

対話療法―カウンセリングや心理療法、認知行動療法などがあります。住んでいる地域のどこに行けばこのような治療を受けられるか、どの治療法が自分に合っているかを知りたい場合は、かかりつけ医に問い合わせてください。

 

薬物療法―NICE治療指針ではうつ病の治療に最初に処方される薬として選択的セロトニン再取り込み阻害剤(selective serotonin re-uptake inhibitor; SSRI)を推奨しています。全般性不安障害やパニック障害においても、薬物療法が適切な場合には、SSRIが最初に処方されます。

 

NICE診療指針には、うつ病の治療法は常にうつの重症度に合わせて選択されるべきだと明記されています:

  • 軽症のうつ病の場合、一般に薬物療法は推奨されていません。セルフ・ヘルプ療法とカウンセリングの組み合わせが最適とされています。
  • 中等症のうつ病の場合、薬物療法、カウンセリング、認知行動療法のいずれも適切です。
  • 重症のうつ病の場合、認知行動療法と薬物療法のどちらも有効です。これらの療法を同時に行っていきます。
  • 全般性不安障害やパニック障害の場合、セルフ・ヘルプ療法、対話療法、薬物療法のいずれにも同程度の効果があります。どの治療法を用いるかは、まずは治療を受ける本人が医師との話し合いのなかで判断します。
  • このように、うつ病や不安障害には、薬物療法も含めさまざまな治療方法があります。

 

薬物療法以外に選択肢がない、というわけではありません。

 

かかりつけ医や精神科医がうつ病や不安障害を抱える人にどのようなアドバイスをするかは、その人の事情や既往歴によって異なります。以前に受けた治療が有効であったかも関係してきます。また、治療を受ける人は、医療従事者から十分に情報を提供された上で治療について検討します。それによってもアドバイスは変わってきます。

 

抗うつ薬をすでに服用している人へ

服薬を急に止めてはいけません。薬を処方した医師に予約を取り相談してください。電話でも相談できます。薬物療法を続けるべきか中止すべきかは、かかりつけ医または精神科医の診察で、本人の同意の上、決めていきます。

 

抗うつ薬は多くの人に効果が見られます。抗うつ薬が有効で、その効果が続いている場合、うつ病や不安障害の症状がよくなった後も6か月間は服薬を続ける必要があります。治療法を選択する際にはこのことを考慮にいれておきましょう。

 

個別のケースに関するアドバイスはお断りしております。治療を受けるためのアドバイスについては「よくある質問」のページをご覧ください。


Translated by Keisuke Monuki, Mio Sugihara and Dr Nozomi Akanuma. May 2012


© [2012] Royal College of Psychiatrists. This leaflet may be downloaded, printed out, photocopied and distributed free of charge as long as the Royal College of Psychiatrists is properly credited and no profit is gained from its use. Permission to reproduce it in any other way must be obtained from the Head of Publications. The College does not allow reposting of its leaflets on other sites, but allows them to be linked to directly.

 

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